フランス大統領が対ダーイッシュ (IS) 特殊作戦を秘密裏に承認。リビアで米英と共に DGSE 等が展開

Photo: Ministère de la Défense - EMA
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パリ同時多発テロ事件で大きな犠牲を払ったフランスが、北アフリカ・リビアの港湾都市ベンガジ周辺を舞台に、ダーイッシュ (IS, Islamic State, ISIS, ISIL) 掃討を掲げた「秘密の戦争 (secret war) 」に乗り出した。
フランス紙ル・モンドによると、「フランソワ・オランド (François Hollande) 大統領が、リビアで精鋭の武装部隊と国外で機密情報の収集や工作活動などをおこなう情報機関である対外治安総局 (DGSE: Direction Générale de la Sécurité Extérieure) 要員による非公式の軍事作戦を承認した」と報じた。
2013 年 1 月に、フランスは東アフリカ・ソマリアの南部を中心に活動するイスラム武装勢力、アルシャバーブ (al-Shebab) に拘束された工作員を救出することを目的とした特殊作戦を実行。対外治安総局 (DGSE) 特殊部隊を筆頭に、約 50 の部隊と 5 機以上のヘリコプターが投入されたが、工作員と兵士 2 名が死亡し、失敗に終わっている。
また、AP 通信でも同様の内容を報じており、こちらはリビア軍関係者の発言をソースとしている。
加えて AP 通信がフランス当局者に対しておこなったインタビューによると「フランスの 15 名から成る特殊部隊が、IS 戦闘員やその他の武装組織に対抗する為、ベンガジの市街を又に掛けて 4 つの軍事作戦を実行した」「フランス特殊部隊は、米英のチームと帯同しており、ベンガジ内のバニア (Bania) 空軍基地に作戦指令室を立てている」と明かされている。
特殊部隊によるこれら作戦は、地上での秘密工作 (covert operation) により準備されたもので、ダーイッシュの中でもハイランクに座位する重要メンバーを狙っている。事実、ル・モンド紙では、専門家のブロガーが 2 月中旬にリビアでフランス軍特殊部隊の姿を目撃したことについても言及している。
なお、これら当局のコメントについては「匿名」を条件にリークされたもので、フランス国防省では報道された特殊部隊の活動についてコメントを差し控えている。
Le Monde 2016/02/24
AP 2016/02/24
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