米軍特殊部隊による電光石火の襲撃作戦でダーイッシュ (IS) のトップ司令官が初めて「生け捕り」に

ミリタリーブログサポートチーム

2016年03月05日 12:40


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CNN は 1 日、陸軍最精鋭の特殊部隊として知られるデルタフォース (1st SFOD-D) が、イラクで活動を続けるダーイッシュ (IS, Islamic State, ISIS, ISIL) 掃討を狙った作戦を展開していることを伝えた。デルタフォースが狙うは、「HVT (High-Value Targets) 」と呼ばれる五指に余るほど (half-dozen) しかいないダーイッシュのトップ幹部たち。

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米当局筋は 2 日、メディアのインタビューに対して「米軍の特殊部隊チームが 2 月末にイラクでおこなった襲撃作戦で、ダーイッシュの重要人物を捕縛した」と伝えている。米紙各紙によると、この人物は、他のダーイッシュ工作員に繋がり得る有益な情報を持っているとみられ、現在もイラク北部アルビル (Arbil) にある拘束施設で尋問がおこなわれている。最終的には、イラクまたはクルド当局に身柄が引き渡される見込み。

英紙では今回の襲撃作戦を「電光石火の急襲作戦」と見出し、「ダーイッシュのトップ司令官の内の 1 人が生け捕り」「ダーイッシュのトップ司令官を生きたまま捕らえた事例は初めて」と報じている。

国防総省のピーター・クック (Peter Cook) 報道官は、事実確認を否定しているが、新たに結成されたタスクフォースの目的にダーイッシュ幹部らの捕縛が含まれていることを認めている。

アシュトン・カーター (Ashton Carter) 米国防長官は数ヶ月前に、敵の支配下に落ちた地域でも密かに侵入して作戦を成功に導く為の高い錬度を持つ、デルタフォースを中心とした精鋭部隊 200 名ほどの派兵 (ETF: Expeditionary Targeting Force) を発表している。
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