WW2 東部戦線ヒストリカルイベント「ざ・オストフロント 1942」が開催 [1/2]

ミリタリーブログサポートチーム

2016年03月29日 11:19

2016年3月20日に大阪のサバイバルゲームフィールド「TRENCH」において、WW2東部戦線ヒストリカルイベント「ざ・オストフロント1942」が開催された。

国内最大規模の東部戦線イベントで、全国から100名を超えるドイツ陸軍、ソビエト労農赤軍の参加者及び出店、見学者が集まり、運営が主導する内容にしたがってリアルな「歩兵体験」が行われた。
前日はあいにくの雨だったが、多くの参加者が集合。
現地に到着した参加者は、再現されたドイツ軍の中隊本部で受付の申告を行い、所属する分隊とその指揮官を告げられる。

参加者はその瞬間からイベント終了まで、分隊の1員として軍務につく擬似体験ができるのである。

今回防御命令を与えられたソビエト労農赤軍は陣地構築を実施。
塹壕陣地と擬似鉄条網等の障害を設置して、ドイツ軍の攻撃を待ち構える。

防御は陣地と障害、そして障害に沿った火器で構成される。
ソビエト労農赤軍は1個小隊で編成され、重機関銃1挺、軽機関銃2挺が配備された。

一方、攻撃命令を与えられたドイツ陸軍は歩兵部隊の攻撃、部隊の行動と役割を学び、初心者でも翌日の戦闘で立派に戦えるよう教育を受ける事ができる。

攻撃を実施するにあたっては、事前の斥候による敵の状況の偵察、攻撃経路の策定、支援射撃等が必要であるが、そのあたりを再現しているイベントは海外のリエナクトイベントでもなかなか無い。
ドイツ陸軍では中隊に配備された2門の80mm迫撃砲(実際にテニスボールを撃ち出せる)が部隊の前進を援護した。

写真は射撃陣地を構築中の迫撃砲班。

このイベントでは20日、イベント当日の朝食と昼食が支給された。
もちろん当時のレーションを再現した物で、食の面からもWW2の兵士を体験できるのである。

ソビエト労農赤軍には朝昼兼用のライ麦100%の黒パン、朝食にスープ、昼食にボルシチが配られた。

ドイツ陸軍にはやはりライ麦パンとシュマルツと呼ばれるラードスプレッド、そして朝はピクルスと代用混合コーヒー、昼にはケーニヒスベルク風の肉団子のスープが配られた。
単に食べ物を再現するだけでなく、その国の食文化と軍隊の糧食をもメニューで再現している。

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