15日は朝から記録的な大雨に見舞われながらオープンと同時に多くの来場者が訪れた。
多くの入場者が最初にチェックしていたのがこの会場で初披露となる「PTW89」。
重量は実銃より200gほど重くなっているという。
独特なハンドガードはスワンスリーブのようにスコープマウントから連なるアッパーレイルを左右から挟んで装着する分割タイプ。M-LOKスロット付き。
ワンタッチでテイクダウンできるロワーレシーバーは見慣れたPTWならではのもの。
バッテリースペースはストック内部となっている。
レシーバーは実銃通りのスチールプレス仕上げ。マガジンハウジングの「薄さ」はスチールでなければ再現できないと思われる。ボルトストップ(ボルトキャッチ)はライブ。
シリンダーはノズルがオフセットされた専用品を採用。
展示モデルはマーキングこそ入っていなかったが各部の質感や圧倒的な剛性感は目を見張るレベルだった。
NBORDEは新製品となる民間用レシーバーを展示。
フォージマークも切削加工にて再現されている。
さらに次期新製品として予定されているA1タイプのロワーレシーバー。
MOVEが展示していたのは3Dプリンタによる樹脂製のレシーバーセット。十分な精度と強度を備え、圧倒的な軽さが特徴だという。
ちなみに参考出品。
もちろん同ショップによるこだわりのカスタムガンも展示・販売。来場者の目を引いていた。
Big-Outからの参考出品はPTW用ブラシレスモーター。トリガーレスポンスが向上しプリコックやバースト・ショットの制御も可能になるという。
発売時期や価格などは未定。
Optics DealerのOPコートのサンプル。ステンレスに施工できる特殊な表面加工で塗装でもメッキでもない独特な仕上がりとなっている。
DEFCON1オリジナルのMOE-SLタイプのピストルグリップ。実物採寸によるリアルさと圧倒的な「細さ」が特徴だ。
モデルショップPAPAは各種ツール類を多数展示販売。リアルパーツの装着や加工に必須の資機材でありこのイベントならではのラインナップといえる。
ノーベルアームズは実銃用オプティクスを多数展示。特に数年ぶりに入荷したEoTech製品の注目度が高かった。
数多くのタクティカルブランドを取り扱う七洋交産。注目はops-coreの最新ヘッドセットである「AMP」。
タクティカルショップのWARRIORS。PIGのグローブやVTACのスリング、RAAのTシャツがオススメとのこと。
大手タクティカルブランドの5.11タクティカル。他社にはない個性的な製品が多くマニアでなくとも要チェックなブランドだ。
KarrimorSFやTASMANIAN TIGERなど欧州ブランドを取り扱うトランパーズ。 特にバッグ類はアメリカンブランドとは毛色が異なるおもしろいデザインに仕上がっている。
軽量でなおかつ高剛性なアイウェアとして知られるGATORZ。新作はマルチカムブラックモデル。
ガンショップSYSTEMオリジナルのシートカバー。防水性のあるネオプレーン風素材でアウトドアなどでの汚れ防止にピッタリな一品。
エアガンを使うシューティングアトラクション「GunArena」は無料でプレイが可能だった。
会場入口を飾るのは有名パーツメーカーを中心としたディスプレイ。
日本国内では見る機会も少ないであろう実物パーツが多数展示されていた。
他にもタクティカルシューティングコーナーやステージイベント、カスタムガンコンテストなど展示販売のみならず多数のイベントが盛りだくさん。前売り3000円、当日3500円という入場価格(割引チケットとして利用可能)や当日の悪天候を考慮すると、この日の約500名という入場者数はちょっとしたものではなかろうか。さらにPTWのオンリーイベントながらこの盛況さを鑑みるとこの業界においてPTWが確固たるポジションを築いていると意識させられた。
新製品のPTW89も含め今後の展開に期待したい。
Text & Photo: 乾宗一郎