iRobot 軍事部門が新生「エンデバー・ロボティクス (Endeavor Robotics) 」で始動

ミリタリーブログサポートチーム

2016年04月11日 11:22


Photo: via TARDEC
今年 2 月に発表された米国防総省向け陸上型無人機 (UGV: Unmanned Ground Vehicle) 供給メーカー最大手である iRobot (アイロボット) 社の軍事部門におけるアーリントン・キャピタル・パートナーズ (Arlington Capital Partners) 社への売却について、その一連の作業が完了した。最大で 4,500 万ドル (=約 48.6 億円) の売却案件となっている。

4 月 4 日以降、今後は「エンデバー・ロボティクス (Endeavor Robotics) 」の名で活動し、110 FirstLook や 310 SUGV、510 PackBot、710 Kobra といった 4 つの製品分類を手掛ける。

買収したアーリントン・キャピタル・パートナーズ社は、ワシントンに本拠地を持ち、将来有望な新興企業や再建途上にある企業に出資し、優良企業に育て上げて転売益を得る未公開株式投資会社 (private equity firm)。
一方 1990 年創業の iRobot 社は、2002 年に地雷除去ロボット向けに開発したナビゲーション技術をベースに家庭用掃除ロボット「ルンバ (Roomba) 」を開発し、その販売で大きく飛躍。加えて米軍のイラクでの展開に伴い、軍事部門が急伸し、2009 年時点の売上構成で民生部門 55.5% に対して軍事部門が 44.5% となっていた。

Arlington Capital Partners 2016/04/04
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