TrackingPoint 社から長距離での精密射撃に優位性を持つ「Squad-Level M1400」が新発売

ミリタリーブログサポートチーム

2016年04月20日 13:24


Photo: M1400 338LM Bolt-Action / TrackingPoint
トラッキングポイント (TrackingPoint) 社は 19 日、米陸軍、海兵隊の分隊での利用に専用設計した、長距離での精密射撃に優位性を持つ最新の精密誘導ライフルを発表した。

.338 ラプアマグナム弾を使用する「squad-level M1400」と名付けられたこのライフルは、ボルトアクション式スナイパーライフルで、1,400 ヤード (=約 1,280 メートル) の長射程において、静的ターゲットは勿論のこと、最大で毎時 20 マイル (=約 32 キロメートル / 時) で移動する「動的ターゲット」へも有効な一撃を見舞うことを可能としている。
ラピッドロック (RapidLok) 目標排除火器管制システム (Target Elimination Fire Control System) の搭載によって、兵士はトリガーを引くだけで熟練スナイパーのような成果を得ることができる。目標を定めてからターゲットが排除されるまでの時間 (TTK: Total Time-To-Kill) は、大よそ 2.5 秒としている。


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そして TrackingPoint と言えば既報の通り、「ショットグラス (ShotGlass) 」と名付けられたウェアラブル式のアイウェアと組み合わせが可能。この M1400 においてもそれは健在で、射手の体を遮蔽物に隠し、ライフルだけを敵に向けて精確に撃ち抜くことができる。


M600 SR (L) / M800 DMR (R)

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同社では、性能面や重量面、そして費用面において従来品よりも飛躍的な進歩を遂げ、「分隊レベルにおいては、前例の無いスタンドオフ能力を発揮する」と自信を漲らせている。同社が以前に発表している 5.56mm NATO 弾対応の「M600 SR」と 7.62mm NATO 弾対応の「M800 DMR」を投入すれば、戦場では射程の違いによるターゲットの「撃ち逃がし」の無い、敵を圧倒する分隊が構成できる。

TrackingPoint M1400 は現在、16,995 ドル (=約 1,850,000 円) で値付けされており、米国の軍・法執行機関および条件を満たした米国民に対して販売中で、9 月 1 日からのシッピング開始となる。
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