2016年05月19日 14:00
米陸軍ナティック兵士研究開発技術センター (NSRDEC: Natick Soldier Research, Development and Engineering Center) 主導によって、ジャングル戦に特化した新たな戦闘服の試作品が、ハワイの熱帯雨林でテストに供されている。
Photo: via 25th Infantry Division
また、公開されている試作品の写真からは、従来の戦闘服と比較して以下のような改良点が見出せる。
・ジャケットの前がファスナーではなくボタン留め砂漠とは異なり、草や木屑、泥などのゴミによって接着力が弱くなることを想定してか、ベルクロの利用が廃止され、不要なポケットが取り払われたことによって通気性と速乾性の向上を目指していることが読み取れるものとなっている。
・腕ポケットのフラップがベルクロ式からファスナー式に変更
・パンツもボタン留めに変更
・パンツの裾にある小型のポケットが廃止
・試作品の戦闘服には、汗などを吸収し、繊維の外へ水分を逃がす「モイスチャーウィッキング (moisture wicking) 」機能や、通気性の高い素材を用いているJFADE のプロジェクト開発チームでは、開発を継続して 2017 年秋に 2、3 の試作品へ絞り込みたい考え。兵士らの意見をフィードバックして形作ったジャングル戦用のユニフォームは、軍全体へ新たな標準仕様として広まることになる。
・ジャケットの胸や背中側に通気口 (ventilation port) を配している
・迅速な冷却効果に期待でき、ボディーアーマーとの組み合わせの際に便利な取り外し式のポケットを採用している