オランダ陸軍、市街地戦闘での CQB 訓練を想定したバーチャル訓練システムを導入
オランダ陸軍に市街地戦闘を想定したバーチャル訓練システムが導入される。
SUIT (Small Unit Immersive Trainer) と名付けられたこの訓練ソリューションは、50 メートル四方に広がる市街地戦闘での CQB (Close Quater Battle) 訓練を想定したもので、小型のバンで持ち運びができ、2 名のスタッフが 1 時間程の設営で完成する。
SUIT 導入における主な要点としては、CQB に特化した訓練に集中ができ、専用の訓練施設を設営する必要が無く余分な経費を削減できることや、制限の無いロールプレイング訓練の実施、訓練者の動きを記録することで効果的に習熟できる利点が挙げられている。
SUIT は、「バーチャル歩兵訓練システムの国家技術計画 (NTP VIT) 」として開発が進められ、その後、国防装備開発委員会が計画を受け継ぎ、2013 年に試作モデルが登場している。開発には RE-liON 社と軍の特殊部隊が参加している。将来的には軍事教練用シミュレータ「VBS3」を含めた連携が考えられている。
今年末に第一陣が、またその 3 ヶ月後に第二陣がオランダ国防省にデリバリーされる見込み。
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