米海兵隊、今夏にも新たなジャングル戦闘ブーツの試験を沖縄で実施

ミリタリーブログサポートチーム

2016年06月10日 13:42


Photo By: Lance Cpl. Carl King
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米海兵隊がこの夏にも新たなジャングル戦闘ブーツの試験をおこなう。Military.com が海兵隊システム司令部 (Marine Corps Systems Command) におこなったインタビューを基に報じた。

それによると、ハワイを拠点とする第 3 海兵連隊 400 名の兵士が 3 週間ほどのテストを実施しており、海兵隊では、沖縄のジャングル戦訓練センター (JWTC: Jungle Warfare Training Center) で今夏にもおこなわれる 4 つの試作品を使った兵士のフィードバックに期待を寄せているとのこと。

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海兵隊による新たなジャングル戦闘ブーツの開発に関する報道は、昨年 12 月にロバート・ネラー (Robert Neller) 海兵隊総軍司令官直々による指示の下で手配が進められた一件に遡ることができる。海兵隊がジャングルの広がる場所に展開する具体的な予定は無いものの、ネラー司令官の意図は、「ワールドワイドに展開する海兵隊にとって、あらゆる環境に適応する兵士のためのオプション」として位置付けている模様。

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軽量で速乾性があり、熱帯環境に適したジャングルブーツを求めているが、2014 年 4 月に既報の通り、陸軍でも同様の要件を掲げたジャングルブーツを模索している。

ちなみに陸軍の要求するジャングルブーツでは、①軽量であり、②浸水した後の速乾性に優れ、③高温多湿の中でも通気性を確保でき、④泥中でも滑りにくく目詰まりし難いソールの採用、⑤乾湿の繰り返しにも耐える素材、⑥縫製ではなく接着方式で取り付けられた特別なアウトソール「ダイレクトアタッチ・アウトソール (direct-attach outsoles) 」によっての軽量化と着地時における耐衝撃性の向上、といった要件の数々が掲げられている。

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Military.com によると海兵隊は、今年 5 月にオリジナル・フットウェア (Original Footwear)、ベイツ (Bates Footwear)、ベルビル (Belleville Boot Company)、ロッキー (Rocky Boots) といった、4 社との間で試作品の契約を交わしているが、制式採用に向けては、これら 4 社以外からのコンペ参入も歓迎であるとしている。

海兵隊では、2017 年第一四半期の仕様確定を経て、次の四半期の中で供給体制に向けた準備を進めたい考えを示している。
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