「ドイツ・G36自動小銃スキャンダル」H&K社が「欠陥は存在しない」と訴訟を提起
Foto: Bundeswehr/ Twardy
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ドイツ軍の制式採用自動小銃G36のスキャンダルに関し、製造元のH&Kが「欠陥は存在しない」という旨を改めて確認する訴訟を、2016年6月3日、軍の兵站局があるコブレンツの裁判所に提起した。
スキャンダルは2012年、独シュピーゲル紙のスクープに端を発する。連射した後、加熱した状態ではG36自動小銃の命中精度が極端に落ちるという内容であった。
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H&K社は否定するがその後Bild紙がこの現象を確認したとする軍の内部報告書の内容をスクープ、その後欠陥の有無についてだけでなく、スキャンダルにまつわる陰謀論などありとあらゆる噂が業界を駆けまわっている。調査の過程で、G36がメキシコに不法に輸出されていたことが明らかになりH&K社幹部が更迭されるなど、事態は単なるリコールにとどまらない勢いだ。
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