北朝鮮のパトロール艇に米国ゼネラル・エレクトリック製「GAU-19」ガトリングガンが搭載か?

ミリタリーブログサポートチーム

2016年06月30日 12:39


Photo: GAU-19/A / DTIC
韓国最大の通信社である聯合ニュースは 28 日、北朝鮮のパトロール艇に米国製のガトリングガンが搭載されていると報じた。

匿名の軍関係者からの情報によるもので、「北朝鮮は陳腐化した武器システムの見直しに伴い、ロータリー式の機銃システムへ入れ替えているようだ」と指摘。寄せられた情報などから、「ゼネラル・エレクトリック (General Electric) 製 12.7mm 重機関銃だ」としている。
なお、聯合ニュースの一報で示された文脈や、文中に提示された具体的な数値を根拠として、軍事情報を扱う英語圏の各サイトでは、「GAU-19/A」の名を挙げて紹介している。

GAU-19 は、最大射程 6,000 メートル、有効射程 2,000 メートルを有し、1 分間に 2,000 発もの発射を可能とするガトリング式の重機関銃。

開発国の米国をはじめ、コロンビア、メキシコ、オマーンの他、日本の海上保安庁でも「かがゆき型」の巡視艇に搭載されている。日米は論外として、いずれも北朝鮮と取り立て親密な関係にあるわけでもないとされ、その入手ルートや情報の信憑性にも関心が寄せられる。


Photo: Yakushev-Borzov YakB-12.7 machine gun in the Prague Aviation Museum / Wikimedia Commons
一報を掲載した米国の技術誌、ポピュラーメカニクスは、旧ソ連製の「YakB-12.7」である可能性や、ベトナム戦争当時の GAU-2/A 7.62x51mm ミニガンを北朝鮮が入手して独自に造り上げた可能性を提示している。
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