2016年07月08日 14:07
ロシア タス通信が、7 月 7 日付のスペイン国防省の発表として、「スペイン軍の特殊部隊が、カウンターパートのイラク軍兵士に対し、ロシア製の高精度スナイパーライフルを使った訓練の手解きをしている」と報じた。
Photo: via VK
この件については、スペイン国防省の報道部門が、写真数点を掲載していると報じられている。そこには、「スペイン軍の特殊部隊員が、ロシアの ORSIS 製スナイパーライフル T-5000 と、イラン製アンチマテリアルライフル AM-50 を使って、イラク軍兵士を訓練している様子が収められている」とされる。
Photo: U.S. Army photo by Sgt. Joshua Powell
ARES 社がソースとしたプラウダの記事は、2013 年 7 月に報じられたものであり、そこには「ロシアは攻撃ヘリコプター Mi-28NE ナイトハンター (輸出用の派生型機) など、総額 42 億ドル (=約 4,200 億円) 相当におよぶ武器をイラクへ売却する」「同年 9 月にもデリバリーが始まる」と記されている。ARES 社は「その後、2014 年 3 月あたりから T-5000 や AM-50 を持つイラク兵の姿が確認されるようになった」として、時系列的な整合性を説明している。
Photo: T-5000 by Vitaly V. Kuzmin
Photo: T-5000 via ORSIS
T-5000 は、産業技術グループ (GK Promtekhnologiya) の ORSIS ライフル工場により開発されたボルトアクション式のスナイパーライフル。使用弾薬は 7.62 x 51 mm (.308 Winchester)、.300 Winchester Magnum、.338 Lapua Magnum と、3 種で展開しており、付属のボックス式マガジンで取り換えをおこなう。
via ORSIS