米海兵隊、遠征能力の拡張を狙った新装備 (MUTT など) の試験を実施

ミリタリーブログサポートチーム

2016年07月11日 16:42


Photo by Lance Cpl. Julien Rodarte
環太平洋合同演習「リムパック (RIMPAC: Rim of the Pacific Exercise) 」において、米海兵隊が、戦闘環境下における新たな装備品の運用シミュレーションの試験を実施した。

試験は、利便性の高さと兵士の携行する荷物の重量負荷を軽減させることを目的に開発が進められている「MUTT (Multi-Utility Tactical Transport) 」を含めたもので、将来的な配備に向けてその潜在能力を確認することを目的に掲げている。
「ダーク・ホース (Dark Horse) 」の愛称で知られる第 5 海兵連隊 第 3 大隊 (3/5) が試験を担当。同大隊は、海兵隊にとって初となる、次世代装備品の実験部隊に指名されており、当初より今回のリムパック演習下において、40 のコンセプトを含めた試験の実施が通知されていた。

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Photo by Lance Cpl. Julien Rodarte
海兵隊戦闘研究所 (MCWL: Marine Corps Warfighting Lab) の MUTT は、海兵隊の持つ遠征能力の拡張を狙った「戦力多重増強要員 (force multiplier) 」としてデザイン設計されたもので、70 ~ 129 ポンド (=約 32 ~ 59 キログラム) とも言われる、兵士にとって必要な荷物の運搬や、遠隔による火力支援、偵察、死傷者後送 (CASEVAC: Casualty Evacuation)、カウンター IED ミッション時など多岐に渡った利用が見込まれている。

6 月 30 日から 8 月 4 日に掛けておこなわれているリムパック 2016 には、27 ヶ国から 45 の艦艇、5 隻の潜水艦、200 機以上の航空機、25,000 名の兵員が投入されている。
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