スマート繊維技術を投入した次世代コンバット・ハーネス「ブロードソード・スパイン (Broadsword Spine) 」

ミリタリーブログサポートチーム

2016年07月20日 12:47

無線通信機器や夜間暗視装置をはじめ、戦場におけるアドバンテージを確保するにあたって、個人装備のハイテク化に拍車が掛かる現用戦の中で「電源」としてのバッテリーの供給とその確保は、従来の弾薬確保と並ぶほど重要な位置付けとなっている。

一方で、兵士が携行するそれら装備品の肥大化進むことによって、その重量負荷や嵩張りの軽減は喫緊の課題となり、各国の軍需メーカーが凌ぎを削って、日夜その開発と試験に取り組んでいる。

関連記事:
最先端のウェアラブル技術を投入したハイテク電子装備ソリューション

Photo: Broadsword Spine via BAE Systems
BAE システムズは 7 月 11 日、世界的なスマート繊維 (e-textile) の開発事業者である「インテリジェント・テキスタイルズ社 (Intelligent Textiles Limited) 」との間で、低コスト大量生産の画期的なウェアラブル製品を供給するため、新たな独占契約の合意に至ったことを発表。また、7 月 11 日から 17 日に掛けてイングランド ハンプシャーで開催されたファーンボロー国際航空ショーの会場で、次世代コンバットハーネスの「ブロードソード・スパイン (Broadsword Spine) 」を展示している。

ブロードソード・スパインは、迅速かつ容易に兵士の衣服の中に埋め込むことのできるスマート繊維 (e-textile) 技術を使った戦闘用ハーネス。所定の位置に取り付けられた際、データネットワークと電源供給装置として機能し、導電性のファブリックを利用することで、煩わしく嵩張るワイヤーやケーブルを減らすことができる。

また、装置にはバッテリーパック単体と 8 つの USB ポートを備えており、最大で 180 ワットの電源を供給。兵士は、このコンバットハーネスを着用することで、軽量でシンプルな形状の恩恵に預かりながらも、様々な電子装置の利用が可能となり、本稿冒頭で紹介した諸問題に対する潜在的なソリューション製品として位置付けられている。

BAE システムズでは、軍・法執行機関の隊員や、消防、レスキューなど過酷な環境下で任務に当たり、ウェアラブル化された電子装備の必要性に迫られるユニットに向けた提供を想定している。
関連記事