ロシア国営軍事関連企業グループ「ロステク (Rostec) 」が描く特殊部隊装備のコンセプト映像

ミリタリーブログサポートチーム

2016年07月22日 12:50

ロシアの特殊部隊における将来の個人戦闘装備のイメージが、7 月 11 日に国営軍事関連企業グループ「ロステク (Rostec) 」の投稿した PV に含まれていた。
「科学技術の向上に伴うヒトの能力拡大」を謳ったこの PV、後半箇所 (2 分 44 秒付近) からそのシーンが確認できる。

カマズ (KamAZ) 製タイフーン-K とみられる装甲兵員輸送車から次々と降りてくる特殊部隊員。全身黒の装備に身を包んだ彼らの装備について、ネット上では「リキッドアーマー技術を使っているのか?」といったコメントの他、「所詮は CG で作った映像に過ぎない」「この (ビデオ) ゲームはいつ買えるんだ?」というメッセージも投稿され、注目を集めていることが窺える。
2007 年 11 月 23 日、ロステクは、ハイテク産業の強化・発展を軸として国防産業の再建を目指すウラジーミル・プーチン (Vladimir Putin) 大統領により、元 KGB で連邦国家単独企業「ロシア国防輸出 (ROE: Rosoboronexport) 」の社長だったセルゲイ・チェメゾフ (Sergei Chemezov) 氏を参謀に据えて創設。現在までに「コンツェルン・カラシニコフ」「ロシア・ヘリコプター」など 15 の持ち株会社を傘下に収めている。

ロステクは、ロシア語で「ロステクノロギー («Ростехнологии») 」であり、その正式名称は「ハイテク工業製品の開発・生産・輸出助成国家コーポレーション」とされるが、2014 年 7 月に現在の「ロステク («Ростех») 」に改称している。(ロシア NIS 調査月報 2015 年 12 月号より)
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