ニュージーランド陸軍特殊部隊 SAS 連隊に新たな高機動車輌「Supacat HMT Extenda」が配備

ミリタリーブログサポートチーム

2016年09月06日 13:00


Photo: Supacat HMT Extenda
ニュージーランド軍の特殊部隊に新たな高機動車輌が配備される。
ゲリー・ブラウンリー (Gerry Brownlee) 国防大臣は 6 日、陸軍特殊部隊 NZSAS (New Zealand Special Air Service) 連隊が、老朽化したピンツガウアー (Pinzgauer) 車輌に替わる新たな高機動車輌を受領すると発表した。
2015 年、ニュージーランド議会はピンツガウアーに替わってスパキャット・オーストラリア (Supacat Australia) 製の「HMT (High Mobility Transporter) エクステンダ (Extenda) 」を含むこの車輌リプレイス案件について、2,800 万ドル (=約 21 億円) の予算を承認している。

HMT Extenda Specification
Length 4x4: 5930 mm | 6x6: 7040 mm
Width 2050 mm
Height Min 1885 mm | Max 2445 mm
Track 1700 mm
Wheelbase to Axle 2 3000 mm
Wheelbase to Axle 3 4250 mm
Front Overhang 1300 mm
Rear Overhang 1490 mm
Ground Clearance Min 180 mm | Max 485 mm
Approach Angle 40°
Departure Angle 40°
Ramp Over Angle 150°



Photo: Pinzgauer General Service Variant / Newzealand MoD
「現行のピンツガウアーは、2005 年に運用を始めているが、使用に耐え難いものとなっている」「今まさに起きているミッションの需要と装備品の組み合わせを鑑みて、精鋭隊員らの活躍の場に相応しい近代的な車輌の支給を決めた」とブラウンリー大臣は、リプレイスの経緯を語っている。

新車輌は、長距離偵察から国内でのカウンターテロや爆発物処理といった事案での対処など、幅広く投入される見込み。

なお、運用上のセキュリティー面の観点から、配備される車輌数は明かされていないが、2017 年度の第四四半期でのデリバリーが見込まれている。
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