ミリブロ的「グアム射撃ツアー案内」Part 1
※本稿でご紹介している射撃中の写真については、射撃場スタッフの許可を得た上で十分に安全を確認して撮影しています。
ミリタリーファンなら一度は体験してみたいのが実弾射撃ではないだろうか。特に銃やミリタリーに興味がなくとも、射撃の音や反動を試してみたいという人は少なからずいると思う。
しかし、日本で実銃を撃つのはとても難しい。決して不可能ではないが、特定の職業につくか、あるいはそれなりの手間と費用をかけなければならない。なので「人生で一回は試してみようかな」という人にとってはあまり現実的な選択肢ではない。
残るは、海外に出かけて射撃体験をする方法だ。しかし海外は色々な意味で「遠い」。飛行機で数時間、場所によっては半日以上かかってしまう。日本語は通じなくて当たり前。文化が違うから何をするにも苦労する。こうした手間も旅の醍醐味だけれども、楽しむことができる人もいれば煩わしい人もいるだろう。
また、射撃は例え海外といえどもちょっとニッチな楽しみに属する。射撃体験を提供する業者は世界各地にあって、万人に向けてその窓口は開いているのだけれども、中にはある程度詳しい人でないと楽しめないところもある。海外で射撃をする、というのは物理的にも心理的にも遠いのだ。
これら色々な問題に対してバランスよい回答はないのだろうか。もちろん存在する。それが「グアム」である。
「射撃体験ツアー」目的としてのグアム
グアムは太平洋、マリアナ諸島南端にある人口16万人、面積550平方キロメートルほどの島だ。面積も人口も日本の淡路島とほぼ同じくらいである。現在はアンダーセン空軍基地をはじめ米軍が重要拠点をおく信託統治領で、先住民のチャモロ人やスペイン植民地時代の遺跡・旧跡も多い。
日本からは6都市から直行便があり、4時間ほどで到着し、時差も1時間ほど。海外旅行と身構える必要はまったくない近さである。日本人に人気があるから、日本語が使える場所も少なくはない。
主要ホテルとショッピングモールを結ぶシャトルバスの時刻表にも日本語表記はある。
日本食レストランは複数あるし、インスタントラーメンもポピュラーなスナックである。
なにより、実弾射撃をしたい人にとっては「日本人向け射撃アクティビティ」を提供している業者が多い点は注目したい。銃を撃てない日本人向けにこうした「射撃ツアー」は昔から存在しており、経営者も日本人や日本語に堪能な日系人である。主要ホテルが集中するタムニンのホテル街には手軽に楽しめる屋内射撃場があるし、野外で撃つ爽快感を味わいたい人には今回お邪魔したGOSR(グアム・アウトドア・シューティング・リゾート)やCQB Guamなど選択肢が多い。
様々な銃器を心ゆくまで楽しむことができる。プリンキングから本格的な射撃まで、撃ち方にもバリエーションがある。
またガンショップ・ミリタリーショップも各地に点在している。本土からの輸送費の分だけ割高にはなってしまうが、ホルスターやガンケース、アクセサリー類を手にとって見てみることができる。もちろん日本に持って帰ることができるものかどうかはよく確かめなければならないが、銃や弾薬などでなければ旅行者でも購入することができる。
ルート1(マリンコー・ドライブ)沿いのJTM Benchrest。こうしたショップは人口密集地である島の北側に多いようだ。エアソフトを扱うところもある。
そしてグアムは国内の米軍基地を除けば「日本から一番近いアメリカ」だ。射撃以外にも食事やショッピング、マリンアクティビティなどなど楽しみは多い。実弾射撃をしたいのだけれども海外旅行に伴う苦労や手間に躊躇してしまう人、色々と楽しみたい人にとっては、ベストな回答になると思う。
それではグアムではどのような射撃を楽しめるのか?次以降の記事で詳しく紹介していきたいと思う。
撮影協力:CQB グアム、GOSR (Guam Outdoor Shooting Range)
Dress & Gun、サージェンツハート、ポイントドッグス
装備提供:AVANTE
Photo & Text: Chaka (@dna_chaka)
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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