米海軍特殊部隊 ST6 の「ジェシカ・ブキャナン救出作戦」映画化へ。C.イーストウッド監督を起用か

ミリタリーブログサポートチーム

2016年10月19日 16:30


Photo By: Cpl. Drew Tech
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ワーナー・ブラザーズが、SEAL チーム 6 によるジェシカ・ブキャナン救出作戦を題材とした映画製作を、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督を起用する方向で企画検討中であると、エンタメ系情報サイト:ハリウッド・リポーター(The Hollywood Reporter / THR)が報じている。
ジェシカ・ブキャナン救出作戦とは ――

2011 年 10 月 25 日、ソマリアで地雷撤去の訓練指導などの活動を行っていたデンマークの人道支援団体職員の米国人ジェシカ・ブキャナン(Jessica Buchanan)さんとデンマーク人ポール・ティステズ(Poul Thisted)さんが、ソマリア中部ガルムドゥグ州ガルカイヨで海賊グループに襲撃を受けて拉致された。

米政府は、海賊グループに対し 1.5 百万ドルの身代金を提示したが拒否され、二人の監禁場所を突き止めブキャナンさんの健康状態を危惧し救出作戦を立案。

オバマ米大統領の指示により、2012 年 1 月 25 日未明 C-130 ハーキュリーズに搭乗した SEAL チーム 6 の 24 名が監禁場所から離れたポイントへパラシュート降下、徒歩で移動後に急襲を敢行した。

9 名の武装勢力を殺害しブキャナンさんらを確保、ブラックホークヘリに搭乗し現場を離脱した。その後ブキャナンさんらはジブチ共和国のキャンプ・ルモニエ(米海軍遠征基地)で治療を受けた。
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Impossible Odds: The Kidnapping of Jessica Buchanan and Her Dramatic Rescue by SEAL Team Six
映画は、ジェシカ・ブキャナンさんが執筆し 2014 年 8 月に出版された回顧録「Impossible Odds: The Kidnapping of Jessica Buchanan and Her Dramatic Rescue by SEAL Team Six」(共同著者 Erik Landemalm , Anthony Flacco) を原作とし、脚本には「L.A.コンフィデンシャル」や「陰謀のセオリー」「マイ・ボディガード」などを手掛けたブライアン・ヘルゲランド(Brian Helgeland)を迎える予定のようだ。同書は、ワーナー・ブラザーズが映画化権を獲得していた。

2014年公開の「アメリカン・スナイパー」、そして現在公開中の「ハドソン川の奇跡」でメガフォンを執った鋭気漲る当年86歳のクリント・イーストウッド監督であるが、この製作が決れば実話ベースの作品が 3 作続くこととなる。

Text: 弓削島一樹 - FM201610
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