3M 傘下のセラダイン社が米陸軍から次世代戦闘ヘルメットとボディーアーマーの低率初期生産を受注

ミリタリーブログサポートチーム

2016年11月04日 12:48


Photo: Combined banners from 3M official website
米国の化学・電気素材メーカー大手であるスリーエム社 (3M Company) 傘下のセラダイン社 (Ceradyne Inc.,) が、米陸軍向けの次世代戦闘ヘルメットとボディーアーマー用インサートの供給に関する契約を受注した。

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Capture screen: via 3M official website
これは、統合頭部防護システム (IHPS: Integrated Head Protection System) と、兵士防護システム (SPS: Soldier Protection System) における拡張小型武器防護インサート (ESAPI: Enhanced Small Arms Protective Inserts) および胴体部のバイタル防護 (VTP: Vital Torso Protection) といった一連の防護装備の拡充に伴うもので、低率初期生産 (LRIP: Low-Rate Initial Production) の下、4,300 万ドル (=約 44 億 2,000 万円) の案件となっている。

IHPS は、より軽量化を進めた防弾ヘルメットシステム。兵士の頭部を保護する防弾性ヘルメットをベースとして、目を保護するバイザーキットや、下顎部分をカバーするマンディブル (mandible) ガードキット、補助ライトなどの装着を可能にしており、ヘルメットの拡張性を追求している。

今回の LRIP の内訳では、次世代戦闘ヘルメット 5,300 セット、額にして 700 万ドル (=約 7 億 2,000 万円) が、また一方のボディーアーマーは 3 万セット以上、額にして 3,600 万ドル (=約 37 億円) が、来年度に入ってそれぞれ生産開始となる。
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