ウクライナ企業が戦車搭乗員用シースルーシステム「Circular Review System」を開発中

ミリタリーブログサポートチーム

2016年11月04日 16:59


Photo: Circular Review System via LimpidArmor official FaceBook
ウクライナ企業のリムピッド・アーマー (LimpidArmor) 社が、F-35 統合打撃戦闘機の分散型開口システム (DAS: Distributed Aperture System) にヒントを得た、戦車や装甲車輌の搭乗員向けのシースルーシステム「サーキュラー・レビュー・システム (Circular Review System) 」を開発中。

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Photo: Circular Review System via LimpidArmor official FaceBook
分厚く固い箱の中に押し込まれ、限られた視界しか持たず外部から閉ざされている戦車や装甲車輌においては、周辺状況の認識能力が課題として挙げられているが、マイクロソフト・ホロレンズ (Microsoft Hololens) を使った民間向け技術の軍事転用によって劇的な改善を見出そうとしている。

同様の動きは先行してイスラエルがおこなっており、 今春に開発者向けキット× 2 セットを入手した同国防軍が、エルビット・システムズの下で「アイアン・ビジョン (Iron Vision) 」の開発に着手しており、ホロレンズが持つ特性を利用し、戦闘シーンにおけるアドバンテージの確保を目標に掲げ、そう遠くない将来での実戦投入を目指している。
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