リトアニアが英国アキュラシー・インターナショナル (AI) 製の「AXMC」スナイパーライフルを新たに調達

Capture screen: via Accuracy International (AI) official data sheet

リトアニア国防省は 3 日、新たなスナイパーライフルが今月に入って陸上部隊に配備されたことを発表した。

Accuracy International AXMC - Long Range Overview

130 万ユーロ (＝約 1 億 5,000 万円) の予算を投じて調達されたそのライフルは、英国アキュラシー・インターナショナル (AI: Accuracy International Ltd.) 社製のボルトアクション式「AXMC (AX-family Multi Caliber) スナイパーライフル」。

ネーミングに「マルチキャリバー」を冠している通り、フィールドコンディションに応じて、338 ラプアマグナム (Lapua Magnum) と .308 ウィンチェスター (Win) 弾という異なる口径に対応するよう、短時間の内にバレル交換を可能とする特徴を持つ。

Capture screen: via Accuracy International (AI) official brochure

AI 社の AX スナイパーライフルファミリーは、同社傑作スナイパーライフルとして名を馳せている「アークティック・ウォーフェア・マグナム (AWM: Arctic Warfare Magnum) スナイパーライフル」の発展版。その起源は、米特殊作戦司令部 (U.S. SOCOM) の「精密射撃システム (PRS: Precision Rifle System) トライアル」向けにデザイン設計されたもので、2010 年に初お披露目となっている。

なお、リトアニアでは 2013 年末に既報の通り、陸軍の選抜射手ライフル (DMR: Designated Marksman Rifles) として、ベルギーの FN ハースタル (Herstal) 製「SCAR-H PR」を発注しており、2015 年 2 月に受領しているが、スナイパーライフルの保有はなかったために今回の調達案件に繋がっている。

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FN SCAR-H PR の有効射程距離が 600 メートルであるのに対して、AXMC はその 2 倍以上となる 1,500 メートル超の射程距離を持っていることからも、長距離精密射撃の成果に期待が寄せられている。