アメリカ海兵隊がM27 IARを新制式小銃として導入試験中

ミリタリーブログサポートチーム

2016年11月28日 15:00


Image courtesy of United States Department of Defence
HK416をベースとするM27 IAR(Infantry Automatic Rifle……歩兵自動小銃)はM249軽機関銃を代替する支援火器として、小隊に一丁の割合で配備が進んでいたが、これを全小銃手に配備する計画が進んでいる。
第1海兵師団のダニエル・オ=ドナヒュー少将がMilitary.comに語ったところによると、現在、第31海兵遠征部隊の海外派遣に向けて進行中の訓練「ITX」に、実験部隊である第5海兵連隊第3大隊が、比較試験のためにIARを配備され参加しているとのこと。

M27 IARはHK416をベースとするライフル。元々はガスピストン方式の動作とフリーフロートの銃身によって、M4よりも長い有効射程と高い命中精度を持っている。このため、装弾数の少ない小銃用30連マガジンでもベルトフィード式のM249と同レベルの有効性の制圧射撃が可能で、しかも軽機関銃よりも機動性に優れているとされている。

昨今、海兵隊は予算削減を迫られているため、1丁3000ドル(約33万円)ともいわれるM27IARを全小銃手に配備するだけの予算を確保できるのか疑問視する声もあるが、長射程化は昨今のトレンドであり、大幅な配備増となるのは間違いないのではないか。

Source: The Marine Corps Is Experimenting With a New Service Rifle | Military.com

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201612
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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