兵士のブーツに内蔵して精確な位置を把握するレイセオンのストライダー

ミリタリーブログサポートチーム

2016年12月14日 16:17


Image: Raytheon UK
英国レイセオンは、全地球型衛星航法システムに3D推測航法を加えた位置・ナビゲーションシステムを開発したと発表した。これにより建物内でも正確なナビゲーションが可能となるそうである。
同社が開発したシステムは、「ストライダー(闊歩するもの)」と呼ばれ、ブーツ内のセンサーとデータの送受信装置からなる。ブーツ内の機器には、速度計、ジャイロコンパス、気圧計などが装備され、装着者の精確な位置を把握することができる。

タブレットには、高精度な位置情報が3Dで表示され、軍の特殊部隊や治安一部隊の要員が正確な状況認識・判断が可能となっている。

ストライダーは、軍や治安維持部隊のいわゆるC4i(指揮・統制・通信・端末/諜報)に使用することを目的とされ、状況認識や地図ソフトとして使用できるだけでなく、緊急業務、医療などにも活用できる。

英国レイセオン社の担当者によると、GPS信号が失われるような場所であっても、ストライダーによって高精度な位置追跡が可能で、バッテリーは36時間、ワイヤレスで充電できる。

Text: 友清仁 - FM201612
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