米人気女優スカーレット・ヨハンソンらがアフガニスタンなどの米軍基地を慰問
米軍人とその家族への福利厚生を提供する非営利団体 The USO(United Service Organizations:ユナイテッド・サービス・オーガニゼーション)の毎年恒例の慰問企画“USO チェアマンズ・ホリデー・ツアー(USO Chairman's Holiday Tour)”で、映画「アベンジャーズ」のブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)やキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンス(Christopher Evans)ら計 5 名のスターが、アフガニスタンなどの米軍基地を訪問した模様を USO 公式フェイスブックに掲載している。
今ツアーはアフガニスタン、トルコ、カタール、ドイツの 5 つの基地をまわり計 4 回のエンタメライヴ“キャンプショー(Camp Shows)”を開催すると共に、軍用機の見学、爆発物処理チームやミサイル旅団との接見、治安部隊の K-9 デモンストレーションへの参加、など各地で兵士たちとの交流を行った。今回で 2 回目の参加となるアベンジャーズの 2 名の他に、初参加となる元NBA選手:レイ・アレン、世界競泳銀メダリスト:マヤ・ディラド、カントリーシンガー:クレイグ・キャンベルの 3 名が同行している。
The USO は、アメリカの YWCA(Young Women's Christian Association:キリスト教女子青年会)会長を務めていたメアリー・イングラハム(Mary Ingraham)が、“米兵の士気を高めるためにレクリエーションサービスを提供する”というルーズベルト大統領からの要請に応えて、第二次世界大戦中の 1941 年 2 月 4 日に設立した非営利団体である。設立以来、兵士とその家族の橋渡しに取り組んでおり、各地の米軍基地でエンターテインメント業界の著名人によるライヴなどを行い、兵士たちの休息に貢献している。また、負傷者やその介護者への援助活動も行っている。各種サポートを行う USO センターは世界各地に 160 以上開設されており、数百万人に及ぶアメリカ人の慈善寄付によって支えられている。
参考動画:The USO at 75
第二次世界大戦から、朝鮮戦争、ベトナム戦争、レバノン平和維持活動、湾岸戦争、アフガニスタン紛争に至るまで、列挙出来ないほど多くの著名人が戦地へのツアーに参加しており、近年では 10 年以上に渡り計 6 回のツアーを行った故ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)が有名である。また、2003 年にイラクを訪問したブルース・ウィリス(Bruce Willis)は、2014 年に USO からビデオメッセージを配信している。
参考動画:Bruce Willis Sends USO Holiday Message to Troops
Text: 弓削島一樹 - FM201612
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