英陸軍特殊部隊 SAS の装備品を横流し、eBay で不正転売した容疑で兵士 2 名と民間人 1 名が訴追
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英国で兵士の個人装備が不正にネット販売されていたことが分かり、事件に関与したとして、2 名の兵士と 1 名の民間人の計 3 名が訴追された。
事件の舞台となったのは、陸軍特殊部隊 SAS (Special Air Service Regiment) の司令部が置かれていることでも知られる、イングランド西部のヘレフォード (Hereford)。夜間暗視装置を筆頭に、スナイパー用の高精度スコープ、ライフル照準装置、ボディーアーマー、フラッシュバン、フレアーなど、4 万 5,000 ポンド (=約 660 万円) 相当の先進装備品が盗まれていた。
クレイグ・ダベンポート (Craig Davenport) (30 歳) とステファン・サフィールド (Stephen Suffield) (28 歳) 両容疑者が、民間人であるアンドリュー・スティーブンス (Andrew Stevens) 容疑者 (41 歳) へこれら装備品を横流しし、eBay を通じて世界各国へ売り飛ばしていた。3 人は共に容疑を認めている。
スティーブンス容疑者はエアソフトを使ったミリタリーゲームのビジネス、クラッキング・デイ社 (Cracking Day Ltd) を手掛けていた。2015 年 6 月に、ロンドンのヒースロー空港 (Heathrow Airport) で、不正に取得した軍のナイトビジョンゴーグルを販売目的で香港に持ち出したことで、身柄を拘束されている。
2 児の父親でもあるスティーブンス容疑者。事件を担当した弁護人よると、スティーブンス容疑者は、商売目的というよりも、熱狂的なミリタリーマニアだったとのことで、その道のマニアの間では、国際的にもちょっとは名の知れた人物だったという。
スティーブンス容疑者には、懲役 2 年が言い渡されている。
一方のダベンポート容疑者は 22 ヶ月間のブタ箱入りとなっている。加えてサフィールド容疑者については、ウィルトシャー・チッパンハムの軍兵站部門 (Royal Logistics Corps) を去り、懲役 18 ヶ月、執行猶予 2 年の判決と併せて、200 時間の奉仕労働と 2,500 ポンド (=約 36.7 万円) の賠償金の支払いが求められている。
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