ウクライナ国営防衛企業が米国政府の許認可による M16 ライセンス品生産を開始へ。第一弾は「WAC47」

ミリタリーブログサポートチーム

2017年01月05日 15:02

ウクライナの国営防衛企業である、ウクロボロンプロム (UkrObornProm) 傘下のウクロボロンサービス (UOS: State Company "UKROBORONSERVICE") が、年始に危機報道センター (UCMC: Ukraine Crisis Media Center) でおこなわれた記者会見の席上で、米国の航空・宇宙・防衛企業との提携を発表。NATO 基準に準拠した M16 ライフルの生産プロジェクトを始動することが分かった。

Capture screen from Ukraine Crisis Media Center official YouTube channel
プロジェクトの第一弾は、米国政府のライセンスに基づいて近代化されるという。(生産ライセンスについては、2016 年末の 3 週間前に受領していたことが明かされている)

ウクロボロンプロムによると、国産されるライセンス品の第一陣は、7.62x39mm 弾を使う標準的な AK-47 マガジンを採用した M4 バリエーションモデルの「WAC47」になることが示されている。


Capture screen from Ukraine Crisis Media Center official YouTube channel

WAC47 Technical Characteristics:
* Caliber: 7.62x39mm
* Magazine Capacity: 30rds
* Muzzle Velocity: 884m/sec
* Action: Gas-Operated
* Overall Length: 840mm
* Barrel Length: 406mm (16inch)
* Weight without Magazine: 3,110g
* Effective Firing Range: 600m


今回の発表についてウクロボロンサービス社の ヴォロディミィヤ・コロボフ (Volodymyr Korobov) 事業副本部長は、「このプロジェクトは我が軍だけでなく、産業界にとっても、NATO 基準への転換を強く促すことになるだろう」と述べている。


Capture screen from Aeros official website
一方の米側企業であるエアロス社 (Worldwide Aeros Corp.) の創業者、イゴール・パスターナク (Igor Pasternak) 氏は、「米側による可能な限り素早い支援展開であり、形式主義的なしきたりを破るサインになるだろう」と述べている。

エアロス社は、米航空宇宙局 (NASA: National Aeronautics and Space Administration) と同国防総省による巨大な飛行船「エアロスクラフト (Aeroscraft) 」の開発で知られている。
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