2017年に配備が開始されるロシアの大口径狙撃銃「Kord-M」とは?

ミリタリーブログサポートチーム

2017年01月05日 17:51


Photo: Kord-M 12.7mm sniper system 6S8 by Vitaly Kuzmin
ロシアの日刊紙Izvestiaによると、新型の大口径狙撃ライフル「Kord-M」のロシア軍への配備が2017年に開始される。
Kord-MはV・A・デグチャレフ(V.A.Degtyarev Plant)で設計された大型対物ライフル「KSVK 12.7」を改良したもの。ブルパップ方式のボルトアクションライフルで使用弾薬は12.7x108mm。5連発のボックスマガジンを備え、オフセットされた光学照準器が特徴。

全長1420mm、銃身長1000mmというサイズだが、重さはKSVKの12.5kgから10.0kgに軽量化されている。これはバレットM82より軽く、大型対物ライフルとしては最軽量クラス。徒歩での運搬・運用も十分可能になるという。

ロシア軍でのテストは終了しており、最初の納入分が2017年に特殊部隊と空挺部隊、山岳歩兵師団に配備される。専用弾薬による2000mの有効射程を活かし、重火器や軽装甲車両の排除を担うことになるだろう。

Text: 乾宗一郎 - FM201701
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