米FOX放送が戦争映画『エネミー・ライン』のパイロット版ドラマの製作に着手

ミリタリーブログサポートチーム

2017年02月10日 11:16

米 FOX 放送が戦争映画『エネミー・ライン(原題:Behind Enemy Lines)』のパイロット版ドラマの製作に着手した、と米エンタメ系情報サイトの The Hollywood Reporter と Deadline Hollywood が報じている。

昨年の米大統領選以降、愛国心に訴えるドラマが視聴者に支持されており、現在他局で放送中の「シックス (SIX) 」や「Shooter」のようなドラマが自局にも必要であると FOX は判断したようだ。尚、テレビシリーズ化については言及していないようだ。

Theatrical release poster
映画「ダイ・ハード / ラスト・デイ」などを手掛けたジョン・ムーア監督の映画デビュー作である「エネミー・ライン」(2001 年米公開))は ―― ボスニアで偵察任務中の F/A-18F スーパーホーネットが地対空ミサイルによって撃墜され、搭乗者の二名はパラシュートで辛くも助かるが、セルビア人武装勢力に捕まったパイロット:ジェレミー・スタックハウス中尉は射殺され、兵器管制士官:クリス・バーネット中尉は敵地からの脱出を試みる・・・ ―― という逃走劇であったが、パイロット版ドラマでは“愛国心”をテーマに、敵地で助けを求める米兵たち、無事に帰還させようと尽力する米空母の乗組員とワシントンの情報分析官、といった複数の視点(マルチ・パースペクティブ手法)で描かれる軍事スリラーとなるようだ。

参考動画:映画「エネミー・ライン」ムービークリップ
興行収入約 9,200 万ドルとなった映画「エネミー・ライン」は後に、FOX によって「エネミー・ライン 2 北朝鮮への潜入」「エネミー・ライン 3 激戦コロンビア」「エネミー・ライン 4 ネイビーシールズ最前線」とシリーズ化されたが、日本では劇場公開に至らずビデオスルーとなっている。

2015 年 9 月にパイロット版ドラマの製作が発表された際に、脚本はジェフリー・ナックマノフであったが、最終的に変更となりテレビドラマ「リベンジ」などを執筆したニッキー・トスカーノが手掛けることとなった。

監督は、映画「ターミネーター4 」やテレビドラマ「リーサル・ウエポン」のパイロット版でメガフォンを執ったマック G が担当する。テレビドラマ「スーパーナチュラル」や「NIKITA / ニキータ」などのエグゼクティブ・プロデューサーとしても活躍している。

製作は、映画「コードネーム U.N.C.L.E.」やテレビドラマ「THE BLACKLIST / ブラックリスト」を手掛けたデイヴィス・エンターテインメントと、「リベンジ」のテンプル・ヒル・エンターテイメントが手掛ける。尚、キャストや放送日については未定である。

Text: 弓削島一樹 - FM201702
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