2017年03月16日 14:02
アメリカ海兵隊の伝統的兵種「スカウト・スナイパー(偵察狙撃手)」は、部隊の斥候として先行し、偵察や砲撃の観測手といった前線で人間が監視していなければできない任務を行う兵士である。海兵隊の中でもスカウト・スナイパーは一目置かれる存在だが、近年、その人数不足が深刻化している。
Photo By: Lance Cpl. Reece E. Lodder
現在、スカウト・スナイパーになるためには上等兵となってから3週間の認定コースをクリアし、大隊の偵察狙撃手小隊に配属されなければならない。なおこの時点での資格は非公式なものであって、偵察狙撃手として正式にMOSを得るには小隊でしばらく狙撃手として勤務した後、79日間のBasic Scout Sniper courseを修了する必要がある。改定案では入隊後に新入隊員全員が通過するブートキャンプと歩兵学校を終了した後、志願者はすぐにBasic Scout Sniper courseに送られることになる。
Photo By: Cpl. Paul S. Martinez
あるベテランスカウト・スナイパーによればMOSの取得はスカウト、つまり潜入・偵察の技術とスナイパー、応用的な射撃術の2つをマスターしなければならないが、後者の射撃術の教授が困難で、失格率を上げる原因となっているという。射撃術は0317 MOSをとってから小隊で訓練することが十分可能であり、また早い内からMOSを取得することでその後のキャリアに幅もでき、部隊に貢献できる可能性も高まる。
Photo By: Cpl. Seth Starr
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。