アブドゥッラー2世ヨルダン国王が自ら軍の近接戦闘訓練に参加。公式SNSで映像を公開

ミリタリーブログサポートチーム

2017年04月26日 13:06

ヨルダン・ハシミテ王国 “アブドゥッラー2世・ビン・アル=フセイン” 国王が自国軍の近接戦闘訓練に参加した動画を、The Royal Hashemite Court (RHC) の公式フェイスブックページやインスタグラム公式アカウントに掲載した。

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1999 年より在位中のアブドゥッラー2世は、タクシー運転手などの一般人に変装して直接国民の声を聞くなど破天荒なエピソードを数々もっており、並外れた行動力から国民の支持を得ている。

1980 年から英王立陸軍士官学校で学んだのち、オックスフォード大学や米ジョージタウン大学を経て、1990 年に英指揮幕僚学校に入校している。陸軍少佐時代にはヨルダン陸軍第 17 師団戦車大隊長を務め、空軍対戦車ヘリコプター隊戦術教官やヨルダン特殊部隊司令官などを歴任している。ヨルダン軍最高司令官である国王に即位するまでの階級は陸軍少将であった。日本には 10 回訪れており、1999 年の国賓訪日時には大勲位菊花大綬章及び頚飾を受勲している。スタートレックの大ファンであり、王子時代には「スタートレック:ヴォイジャー」にカメオ出演を果たしている。

学歴:
1980~81年英王立陸軍士官学校
1983年~英 オックスフォード大学聴講生(国際政治)
1987~88年米 ジョージタウン大学大学院修士課程(国際関係論)
1990年英 指揮幕僚学校

職歴:
1962~65年皇太子
1981年ヨルダン陸軍少尉任官
1984年陸軍中尉
1985~86年陸軍大尉、第91師団戦車大隊長
1986~87年空軍対戦車ヘリコプター隊戦術教官
1989年陸軍少佐、第17師団戦車大隊長
1992年第40旅団装甲大隊長
1993年陸軍大佐
1994年6月陸軍准将
1994年7月ヨルダン特殊部隊司令官
1998年陸軍少将
1999年1月皇太子に叙任
1999年2月国王に即位
※学歴・職歴は、いずれも日本の外務省公式ページより引用


ヨルダン・ハシミテ王国は毎年、十数ヶ国の軍隊が参加する多国籍軍事演習「Eager Lion」や世界中の特殊部隊(民間・警察・軍)を対象とした“特殊部隊オリンピック”とも言われる「Annual Warrior Competition」を主催し、対テロを目的とした各国の部隊の交流の場として精力的に誘致を行っている。会場として使用される「アブドラ国王特殊作戦訓練センター (KASOTC: King Abdullah Special Operations Training Center)」は、約 2.5 ヘクタールの敷地内に突入訓練用の大型旅客機が鎮座し、2億5,000万ドル以上を投じて建設されたアブドゥッラー2世による肝煎りの訓練施設である。

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参考動画:8th annual warrior competition opening show at KASOTC

Text: 弓削島一樹 - FM201704
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