敵対地域で活動するボディーガードを対象に高度な訓練を提供するMPSS&GENI-AXのプロモーション映像

ミリタリーブログサポートチーム

2017年06月16日 11:13

イギリスの民間軍事警備会社:MPSS & GENI-AXが提供している訓練コースのひとつ「HECPO(Hostile Environment Close Protection Operators:敵対的環境近接保護オペレーター)コース」のプロモーション映像『The Best Close Protection Course in the market MPSS&GENI-AX 』が、Youtube の同社公式チャネルで公開された。銃器を用いたイスラエル式戦術:ITRM( Israeli Tactical Response Method )はもとより、ナイフや素手による格闘、オペレーターたちの無駄を排した豪胆な連携など、目を見張る場面の多い映像となっている。
MPSS & GENI-AX はアフリカ、中東、極東、ヨーロッパ、アメリカなどで、政府・民間を問わず警備 / 海上警護 / 諜報 / コンサルティング業務を行い、いずれも依頼主から高い評価を得ており、その豊富な現場経験に基づいた様々な訓練サービスも提供している。主に 7 つのコースがあり、コースによって内容が細分化されている。

・政府の要望に応じた特別コース
・対テロトレーニングコース
・銃器トレーニングコース
・近接保護トレーニングコース
・海上警護トレーニングコース
・スカイマーシャルトレーニングコース
・K-9 トレーニングコース


映像の HECPO コース は、近接保護トレーニングコースに属する。HECPO コースを平たく表現すると「敵対地域で活動するボディーガードを対象とした高度な訓練」であり、PMC(Private Military Company:民間軍事会社)やPMSC(Private Military and Security Company:民間軍事警備会社)に携わる者にとって欠かせないスキルが学べ、同社以外の戦闘訓練サービス提供企業でも重点を置く訓練コースとなっている。

同社の HECPO コースは、市街戦、コンボイ、戦術射撃、戦術対策方法を大枠とした計 60 項目以上のプログラム(実技 75%・座学 25%)が準備されている。訓練期間は 6~8 日間とし、受講料(日本円で 30~40 万円)には、トレーニング代、食費(1 日 3 食)、 宿泊費、送迎費、設備使用料、証明書発行手数料が含まれている。尚、対テロトレーニングコースと近接保護トレーニングコースは、世界各国を巡回しながら開催されている。

Text: 弓削島一樹 - FM201706
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