2017年06月23日 14:25
米国のアフガニスタン復興担当特別監察官(SIGAR: Special Inspector General for Afghanistan Reconstruction)が21日付で、適切なテストと評価を行わずにアフガニスタン陸軍(ANA: Afghan National Army)に向けた森林迷彩パターン戦闘服の選択・設計の監督をおこなったことで、米国民の2,800万ドル(=約31億円)におよぶ血税が無駄遣いされていたことを発表。国防総省に非難の声が寄せられている。
Photo from HyperStealth Biotechnology
当時、アフガニスタンで国防大臣とその後に大統領のシニア軍事顧問という要職を任命されていた「アブドゥル・ラヒム・ワルダック(Abdul Rahim Wardak)」氏が今回の件の渦中になる人物だ。ワルダック国防大臣は、カナダの迷彩開発企業、ハイパーステルス・バイオテクノロジー社(HyperStealth Biotechnology Corp.)製の「スペックフォース・フォレスト(Spec4ce Forest)迷彩」を大そう気に入り選定している。SIGARのレポートによると、その選定理由に技術的根拠はなく、大臣がネットで見た際に「これがイイ!」と気に入ったためという呆れた理由だったことが示されている。
Afghan Defense Minister Abdul Rahim Wardak, center-left
Photo Credit: Courtesy photo
Spec4ce Camouflage Pattern Options
A Selection of the U.S. Government-Owned Camouflage Patterns Available at the Time