英海軍が50年先の海洋戦を見据えて、海洋生物を模倣した急進的な潜水艦コンセプトを発表

ミリタリーブログサポートチーム

2017年09月06日 13:48


Image from UK Ministry of Defense
英海軍が急進的な潜水艦コンセプトを発表した。

マンタのような外観をした有人の潜水艦、センサポッドを備えたウナギ型の無人機、水面を滑空すトビウオ型のものなど…、これらは50年後の水中戦を見据えたもので、実在する海洋生物の姿に触発されたデザインとなっている。

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英国きっての優秀な若手エンジニア、科学者といった頭脳集団が結集してコンセプトを描いており、マンタ型の母船は、超強力な合金やアクリルから作られる。また、藻類由来のハイブリッド電気を巡航出力とし、ダイソンの無風ファンと同様に動作する推進技術を使って、最高速度は最大で150ノット(=時速約278キロメートル)に達する計算にあるようだ。

海軍でロボティクス艦隊を率いるピーター・ピップキン(Peter Pipkin)司令官は、「地球上の70%以上が水で覆われているため、海洋は依然として世界の偉大な謎と未開拓資源の1つだ」「今後50年の中で、水上・水中が争いの舞台となることは目に見えている」「我が英海軍はそれを見据えた上で、国益を守り、英国繁栄の為の役割を果たす」とした主旨で述べている。
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