作戦現場の映像に遠隔からアクセスができ、リアルタイムに脅威評価。MOHOCとDTCがワイヤレスソリューションを発表

ミリタリーブログサポートチーム

2017年10月17日 21:15


Photo from MOHOC
戦術通信・監視関連の製品を手掛けている米カリフォニア州のDTC(Domo Tactical Communications)社と、同ワシントン州のMOHOC社が、新たにワイヤレス統合カメラソリューションの開発を発表した。

軍・法執行機関でのミッション対応に特化させた「MOHOC」アクションカメラが、戦術環境において、現場の映像に遠隔からアクセスができ、リアルタイムに脅威評価と意思決定を下すことが容易となる。

Photo from MOHOC
スポーツ用のアクションカメラに代表される小型ウェアラブルカメラでは、その煩わしい形状が故に、軍・法執行機関の最前線で活動する隊員のシビアな動きが求められる戦術環境下では不向きと考えられている。特許取得済のMOHOCでは、そうしたプロフェッショナルな現場の声に特化した形状と、優れた耐久性能、シンプルなユーザーインターフェースを備えており、訓練やライブ・オペレーションに最適であることが謳われている。

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Photo from MOHOC
MOHOCカメラは作戦遂行時に向けて造られた完全耐久型で初のヘルメット装着カメラとして知られており、既にNATO加盟国を中心とした世界各国の多くの軍隊が利用。通常のスポーツアクションカメラとは異なり、ヘルメットの形状に即した外観を備え、シンプルで使い易く設計。また、IP68準拠、10メートル防水、2メートル落下対応と、過酷な現場に耐え得る耐久性能を持っている。可視光、赤外線共に1,080p HD映像、12MP写真に対応している。


Photo from Domo Tactical Communications (DTC)
一方、DTCが手掛けている直交周波数分割多重方式(COFDM: Coded Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)波形は、厳しい環境下でも大容量の接続性を提供し、既存の公共/プライベート両インフラとシームレスに連携。見通し外(NLOS: Non-Line-Of-Sight)環境に侵入し、軍・法執行機関における訓練・実戦の両方で、端から端まで暗号化された映像配信を可能とする。
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