9.11同時多発テロ事件直後、秘密裏にアフガン派兵された米軍特殊部隊の活動を描く戦争映画『12 Strong』

ミリタリーブログサポートチーム

2017年10月20日 11:54

アメリカ同時多発テロ事件が発生した直後から、密かにアフガニスタンへ配備された米陸軍特殊部隊を中心とした特別編成部隊の行動を描いた戦争映画『12 Strong』のトレーラーが、Youtube の Warner Bros. Pictures 公式チャンネルで公開された。

本作は米ジャーナリスト:ダグ・スタントン(Doug Stanton)のノンフィクションベストセラー「ホース・ソルジャー 米特殊騎馬隊、アフガンの死闘(原題 Horse Soldiers: The Extraordinary Story of a Band of US Soldiers Who Rode to Victory in Afghanistan)」を原作としている。

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物語は ―― 9.11テロ事件後にターリバーンとアルカーイダの掃討作戦を命じられた米陸軍特殊部隊(U.S.Army Special Forces)、CIA パラミリタリーオフィサー、米空軍 CCT(Combat Control Team)からなる特別編成部隊は、アフガニスタンの北部同盟と協力しながら戦うことになる。しかし、急峻な山岳地帯を移動するため馬に乗ることを強いられ、文化の違いから生じる不信感、弾薬と装備品不足、数的劣勢など、多くの問題に直面する・・・。

監督は、 コカ・コーラやナイキなどのCMディレクターとして活躍したデンマーク出身のニコライ・フルシー(Nicolai Fuglsig)。25万個のバウンスボールを使用したソニー「ブラビア」の コマーシャル(2006年)で多くの賞を獲得している。以前はフォトジャーナリストして活躍し、コソボ紛争を題材とした短編ドキュメンタリー映像を手掛けている。本作で長編映画 2 作目となる。

脚本は、「トップガン 2」を手掛けるピーター・クレイグ(Peter Craig)と、「羊たちの沈黙」でアカデミー脚色賞を受賞したテッド・タリー(Ted Tally)。「ブラックホーク・ダウン」「トップガン」「ザ・ロック」などを手掛け、米軍との太いパイプを持つと言われるジェリー・ブラッカイマー(Jerry Bruckheimer)がエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。

出演は、部隊を率いる主人公のミッチ・ネルソン大尉役に「アベンジャーズ」や「マイティーソー」シリーズでソーを演じているクリス・ヘムズワース(Chris Hemsworth)、ネルソン大尉の妻役にワイルド・スピードシリーズでエレナ・ネベスを演じたエルサ・パタキー(Elsa Pataky)、「マン・オブ・スティール」でスーパーマンの宿敵ゾッド将軍を演じたマイケル・シャノン(Michael Shannon)と、「ザ・シューター/極大射程」のFBI 捜査官ニックや「フューリー」の操縦手ゴルドなどを演じたマイケル・ペーニャ(Michael Peña)が特別編成部隊の隊員を演じる。他には、オースティン・ストウェル、テイラー・シェリダンなど。

2018 年 1 月 19 日全米公開予定。日本での公開は現在未定である。

「ホース・ソルジャー」については、特殊部隊を精力的に追う女性戦場記者:アレックス・クアード(Alex Quade)が、2015年にドキュメンタリー映画を発表している。また、2016年には、ニューヨークのグラウンド・ゼロに‟馬を駆るグリーンベレーの銅像”が建立されている。

参考動画:Special Forces Who Avenged 9/11 (Alex Quade's "Horse Soldiers" SHORT)
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Text: 弓削島一樹 - FM201710
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