イスラエル海軍特殊部隊「シャイェテット13」が訓練時間の短縮・効率化を狙い、5種の火器をSIG MCXで統一化へ

ミリタリーブログサポートチーム

2017年11月20日 19:59


Photo from SIG Sauer


Photo: The new Sahayetet 13 vest via Israeli Ynet
イスラエル海軍特殊部隊「シャイェテット13(Shayetet 13)」が、新型の多用途ベストと併せて、シグ・サワー社製「MCXライフル」を受領することが分かった。国内大手ネットニュースメディアのYネットが報じている。
シャイェテット13は、イスラエル軍きっての秘匿部隊の1つと言われ、海から地上へ侵攻し、カウンターテロ、破壊工作、海上の情報収集や人質救出などを専門に扱うエリート部隊。

Photo from SIG Sauer
一方のSIG MCXは、コンパクトでバレル交換によって300BLK / 5.56 NATO / 7.62x39mmといった複数の弾薬の使用を可能とするマルチキャリバーライフル。ローテーティング・ボルトシステム、ショートストローク・ピストン、2ポジション・ガスシステムといった特徴を持つ。射手の利き腕の左右に関係なく操作ができるよう完全アンビ化されている他、サプレッサーとの相性を高めたデザイン設計となっている。また、銃本体のトップ部分にピカティニー規格のレイルとハンドガードにKeyMod、そしてストック部分には英国など欧州の警察関係機関でよく見掛けるスケルトン状の折り畳み式が採用されている。同社はMCXについて「究極のモダンライフル」「真の意味でミッション内容に即した順応性を持つ初のウェポンシステムだ」と触れ込んでいる。

今回のシグMCXライフルの調達については、錬度の高い選抜射手の間で現在使用されている5種類のライフルをリプレイスする目的で、数ヶ月以内に受領する見込みであることが示されている。使用する火器を減らすことで、訓練時間の短縮・効率化を図る狙いがあるという。
関連記事