デンマーク軍が70年越しで「m/49」SIG P210に替わる新制式ピストルのトライアルを開始

ミリタリーブログサポートチーム

2017年12月18日 15:21


Photo from Hæren
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デンマーク陸軍(Hæren)が70年越しで制式採用ピストルのリプレイスに向けた動きにある。


Photo from SIG Sauer (currently)
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1949年に「m/49」として採用されたSIG P210は、スイス人銃器デザイナーのシャルル・ペッター(Charles Gabriel Petter)氏の設計したフランス軍用ピストル「1935A」をベースに開発された9x19mm弾を使用するシングルアクション、露出型ハンマー方式(exposed hammer)のピストル。
当時としては一線を画した高品質・高精度が故に、秀逸なピストルとして広く知られ、デンマーク陸軍はトータルで27,000挺を購入。長年に渡って運用されたものの、1995年にその多くが放出され、その際にスイスの精密射撃競技銃メーカーである「ヘンメリー(Hammerli)社」が保存再販のため買い取っている。

Photo from Canik
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Photo from Glock
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Photo from SIG Sauer
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Photo from Smith & Wesson
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デンマーク陸軍のリプレイスに向けた動きについて詳報してきたポーランドの銃器情報サイト「ミルマグ」によると、新制式ピストルは、「ストライカー方式」を対象に「フルサイズ/コンパクト」の両方で作業が進められているとのことで、その候補としてカーニック(Canik)TP9/TP9SF、 グロック(Glock)17/19、シグ・サワー(SIG Sauer)P320/P320コンパクト、スミス・アンド・ウェッソン(Smith & Wesson)M&P9 2.0/2.0コンパクトなどの名前が挙げられている。


Photo from Heckler & Koch
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ヘッケラーアンドコッホ製「USP9 SD」を使用している陸軍特殊部隊「Jægerkorpset(Hunter Corps)」も含めて、そのリプレイス対象となる可能性があるとのことで、2018年中に選定を終えて、2019年からの転換開始を計画している。
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