「磁気クライミングシステム(MCS)」を使って艦艇を登る米海軍特殊部隊SEAL隊員

ミリタリーブログサポートチーム

2018年01月25日 18:11


Photo by Staff Sgt. Henry Gundacker


Photo by Staff Sgt. Henry Gundacker
米海軍特殊部隊「シール(SEAL)」が昨年10月19日に、ギリシャ南方の地中海に浮かぶクレタ島において、地元軍特殊部隊との「パートナー開発訓練」を実施。その際おこなわれた、SEAL隊員による「磁気クライミングシステム(MCS: Magnetic Climbing System)」を使って艦艇を登る写真が、軍公式メディアライブラリーDVIDSに投稿されている。

Photo from H. Henriksen AS


Photo from H. Henriksen AS
使用されたMCSは、「迅速侵入搭乗システム(REBS: Rapid Entering Boarding System)」の製品群を手掛けるノルウェー企業・ヘンリクセン社(H. Henriksen AS)製とみられ、両手両足に取り付けることで、フル装備をした隊員の重量すら物ともせず登ることができる強力なその吸着力に特徴を持つ。
REBS - Magnetic Climbing System (MCS) Testing


Photo by Staff Sgt. Henry Gundacker
他にもヤマハ製「FXクルーザーSHO」を軍用にカスタムしたようなジェットスキーを使って、艦艇に対してアプローチを仕掛ける訓練の写真も投稿されている。

小型で機動力の高いジェットスキーを使ってのアプローチや、潜水して密かに近付き迅速に乗り込むことなどは、緊迫する北朝鮮対策の洋上臨検アイテムとしても有効となりそうだ。
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