クライ・プレシジョン社の「G4」次世代コンバット・アパレル

ミリタリーブログサポートチーム

2018年02月20日 19:02

マルチカム(Multicam)迷彩およびその戦闘服をはじめ、先進デザインのナイロン装備開発で業界をリードする米国のクライ・プレシジョン(Crye Precision)社が、次世代製品「G4コンバット・アパレル」の紹介映像を投稿した。
G4では更なる機動性を高めたエルゴノミックなフィット感にはじまり、革新的なカスタム・ストレッチ素材である「VTXリップストップ」布地の採用や、「エアフレックス・インパクト(Aireflex Impact)」ニー/エルボーパッドがその主な特徴。ボディーアーマー着用下での快適性と嵩張りを抑えることを目的にスリムカットなデザインとなっており、同社従来製品と比べても更なる軽量化と強靭化の両面を追求している。

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また、長年に渡り素材の供給面でタッグを組んできた「コーデュラ(CORDURA)」が、クライ・プレシジョン社の共同創業者であるカレブ・クライ(Caleb Crye)、グレッグ・トンプソン(Gregg Thompson)両氏出演の映像を投稿している。コーデュラブランドを展開するインビスタ社は、コーク・インダストリーズ社の完全独立子会社。コーク社は世界最大級の株式非公開の会社としても知られる。


Screenshot: Crye Precision's 2018 Catalog
クライ・プレシジョンが独自に開発したVTXリップストップは、コーデュラのナイロン・コットン混紡(NYCO: Nylon/Cotton)ファブリック技術によって作られており、新作G4の製造に当たって要(かなめ)ともなっている。VTXリップストップのファブリック構造は、軍用規格準拠にある標準的なナイロン・コットン混紡と比べて、17%の軽量化と4倍の通気性といった利点を持つ。とりわけこれらの特徴については、長時間着用することになる兵士にとって重要な要素となることは疑いの余地が無い。またこの他にも、3倍の引裂強度と速乾性を60%向上させている。

加えて、特許技術の強力繊維「INVISTA T420HT」も、軽量且つ頑強なユニフォーム開発に貢献。それまで最強だったナイロン6,6繊維の飛躍的前進により開発されており、2年間の集中的な研究を経て、特許出願に至っている。T420HTは現在までに、主要国の軍隊が次世代戦闘服の取得に向けて、広範な試験を実施している。
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