シリア北西部のマンビジで軍事拠点を建設する米軍。特殊部隊員が「改良型迫撃砲目標システム」を設置

ミリタリーブログサポートチーム

2018年04月06日 15:37

シリア北西部のマンビジで米国が軍事拠点×2箇所の建設を始めた。
マンビジでは先月末にIEDの爆発によって、米陸軍特殊部隊員1名と英陸軍空挺隊員1名が死亡、他5名が負傷しており、その後米軍兵力の増強がおこなわれている。


Screenshot from Kurdistan24 YouTube channel
地元メディアの映像には、前線作戦基地(FOB: Forward Operating Base)でコンピューター仕掛けの迫撃砲システムを組み上げている米軍特殊部隊員の姿が捉えられていた。

Photo from Mistral Inc.
『改良型迫撃砲目標システム(EMTAS: Enhanced Mortar Targeting System)』こと『XM905先進迫撃砲防御システム(AMPS: Advanced Mortar Protection System)」とみられ、メリーランド州ベセスダのミストラル社(Mistral, Inc.)とイスラエルのエルビット・システムズ社(Elbit Systems Ltd.)によって開発されている。


Screenshot from Kurdistan24 YouTube channel
XM905 AMPSは、前線作戦基地における防衛を目的とし、間接的な火力支援の提供を企図したもので、地面に直接展開させるだけでなく、トヨタ製ハイラックスのような車輌プラットフォームとの統合化を図ることも可能となっている。

砲手は搭載された慣性航法システムおよび火器制御と共に360度全周に渡って自動的に迎え撃つことが可能とのことで、最大限の防御力を発揮するため、ピンポイントの着弾精度をもって、近付く敵脅威に対して複数の砲弾が発射できるという。
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