ロシア国防省がカラシニコフ・コンツェルンのAK-12とAK-15自動小銃を制式採用

ミリタリーブログサポートチーム

2018年05月11日 18:52


Photo from Kalashinkov
揺れに揺れていたロシア軍の新制式採用小銃について、カラシニコフ・コンツェルンは国防省に自社の自動小銃AK-12とAK-15が採用されたと発表、ロシア国内の報道機関もこれを確認した。
AK-12とAK-15はロシア軍兵士の個人装備刷新計画「Ratnik」の一部として、2011年から当時のイズマッシュ社で開発が開始された。2015年に選定委員会の審査に合格した際に操作性・生産性向上のための改修を受け、2016年には部隊に配備されてのテストが開始。2017年にテストが終了し採用に至った。

関連記事:
ロシア軍の混乱続く新型制式小銃採用計画が「4種類すべてを採用」で決着か


Photo from Kalashinkov

伸縮・折りたたみストックにより可搬性も高い。

Photo from Kalashinkov

AK-12/AK-15のメカニズムはAK-47、AK-74の定評あるメカニズムを踏襲したものであるが、バレルがフリーフロートになり命中精度が向上した。またセレクターに追加の指かけが設けられたり、アクセサリー装着用のピカティニーレールが装着されるなど、エルゴノミクスは大いに向上している。

ハンドガードはレシーバーによって保持され、バレルに接触することがない。

Photo from Kalashinkov

内部メカニズムはAK-47/74のものを踏襲している。

Photo from Kalashinkov

5.45x39mm弾を使用するAK-12と7.62x39mm弾のAK-15、両方を開発した背景として、カラシニコフ社は「5.45mmでは有効なサブソニック弾を開発することができなかったため」としている。7.62x39mmは第二次世界大戦末期から現在に至るまで使用されており、未だ潤沢な備蓄を活用するという目的もあるだろう。カラシニコフ社は「西側でも.300AACのような(7.62mmの)弾薬がポピュラーになりつつあり、このアプローチの正しさを示している」と強調している。

ピカティニーレールによって拡張性は大幅に向上。アンダーバレルマウントのグレネードランチャーも装着可能である。

Photo from Kalashinkov

Source: Kalashnikov AK-12 and AK-15 assault rifles officially approved by Russian MoD - Kalashnikov Media

Автоматы АК-12 и АК-15 | VK

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201805
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

関連記事