オサマ・ビン・ラディン容疑者の追跡を担当した元SAS連隊長が英陸軍の新参謀総長に就任

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英陸軍トップの「参謀総長(CGS: Chief of the General Staff)」に、特殊部隊『SAS(Special Air Service)』を率いた経歴を持つ、マーク・カールトン-スミス(Mark Carleton-Smith)中将が任命された。現職参謀総長のニック・カーター大将(General Sir Nick Carter)は、3月付で「国防参謀長(CDS: Chief of Defence Staff)」に任命されている。

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カールトン-スミス中将は現在54歳。
1986年、アイルランド近衛連隊(Irish Guards)への入隊を機に軍でのキャリアをはじめた。コソボ戦争を経験後、2002年に第22SAS連隊(正規軍)の連隊長に就任。SASではイラク、アフガニスタンを経験した他、9.11以降のオサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)容疑者の追跡を担当していたと言われている。
2007年には陸軍に転換し、第16空中強襲旅団の司令官となり、2012年に特殊部隊のトップ(director of special forces)に、また2016年には国防副参謀長(deputy chief of the defence staff)とそのキャリアを積み上げている。
ギャビン・ウィリアムソン(Gavin Williamson)国防長官曰く、「カールトン-スミス中将は、イラクやシリアでのダーイシュ(Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL)を相手にした一連の軍事作戦をはじめ、国内外問わず我が軍における数多くの作戦で主導的な役割を担ってきた」と語り、「現在置かれた状況の中、陸軍の近代化を図る上で欠かせない人物であり傑出したリーダーだ」と評価している。
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