アニメーション映画『人狼 JIN-ROH』(原作:押井守)が韓国で実写版リメイク。今夏に公開予定

ミリタリーブログサポートチーム

2018年05月31日 19:01


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2000年に公開されたアニメーション映画『人狼 JIN-ROH』(原作・脚本:押井守/監督:沖浦啓之)が、韓国で実写映画『인랑(人狼)』としてリメイクされ今夏に公開される。プレスリリースに伴い、主演のカン・ドンウォンが強化スーツ(プロテクトギア)を纏った2種類のティザーポスターが披露された。それぞれのポスター上段には「늑대로 불린 인간병기」(訳:狼と呼ばれた人間兵器)と記されている。
アニメ版では、第二次世界大戦(ドイツ・イタリア枢軸国と日本・イギリス同盟の戦い)で敗戦しドイツ軍に占領された昭和37年(1962年)の日本が舞台であったが、本作では南北朝鮮の統一に向けた準備期間‟五ヵ年計画”が宣布された2029年の韓国が舞台となる。反統一武装テロ組織「セクト」、警察の対セクト部隊「特機隊(トゥクギデ)」、統一に反対し暗躍する国家情報機関「公安部」の三勢力を軸にし、頻発するテロや政府内の武力闘争など混沌とした世界設定で物語が描かれるようだ。撮影は2017年8月から2018年3月まで行われ、現在は公開に向けてポストプロダクション中と思われる。


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監督は、アーノルド・シュワルツェネッガーの俳優復帰作となったアクション映画「ラストスタンド」でメガフォンをとったキム・ジウン。2011年日本公開のクライムアクション映画「悪魔を見た」では、アジア・フィルム・アワード編集賞やヒューストン映画批評家協会賞外国語映画賞などを受賞している。

出演は、主人公の特機隊員イム・ジュンギョン役にカン・ドンウォン、ヒロインのイ・ユニ役にハン・ヒョジュ、特機隊訓練所長チャン・ジンテ役にチョン・ウソン、インセクトのク・ミギョン役にハン・イェリ、公安部のハン・サンウ役にキム・ムヨルなど個性派俳優が顔を揃えている。

韓国での公開は2018年7月末を予定している。日本での公開は現在未定である。

Text: 弓削島一樹 - FM201806
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