フランスが『FRF2』狙撃銃をリプレイスする競争入札募集を公示。実戦配備済で採用状態の「HK417」が最有力か

ミリタリーブログサポートチーム

2018年08月24日 20:48


Photo from French Ministry of Armed Forces
フランス軍は近年、小銃など歩兵装備の最新化を図っている。
その流れの1つとして、長年使われてきた狙撃銃『FRF2』の後継を決定するため、次期狙撃銃の競争入札募集が公示された。
FRF2は1986年に採用されたボルトアクションライフルで、1960年代半ばに採用されたFRF1の進化版である。旧ユーゴスラビア紛争やアフリカ諸国の紛争、アフガニスタン戦争においても、フランス軍部隊の小隊狙撃手の火器として活躍してきた。


Photo from French Ministry of Armed Forces
2010年頃からは、一部の小隊狙撃手が「HK417」を使用するようになったが、制式採用されたというわけではなかったため、今回の競争入札が公募されることとなった。

次期狙撃銃はボルトアクションではなく、セミオートとなる。フランス軍では「FPSA(半自動精密小銃)」という名称になる。(読み方は「エフ・ペー・エス・アー」)

次期狙撃銃が導入される際、2,600セットの銃本体と照準器、2,800個の暗視照準器、1,000個のサーマル照準器、そして630万発の7.62×51mm弾(315万発の精密弾と315万発の貫通弾)が納入される。


Photo from Verney-Carron


Photo from FN America
候補には、フランスのメーカーVerney-Carron社のVCD-10、FN社のSCAR Mk20 Mod0 SSR、H&K社のHK417の名前が挙がっている。

すでにHK417は特殊部隊・一般部隊の両方で実戦配備されており、「採用状態」と言える上、HK416が制式採用されたことから、HK417が最有力と言われている。

Text: ムッシュ・コナギ - FM201808
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