敵地奥深くに展開する精鋭隊員に新鮮な血液を。米軍特殊作戦司令部(SOCOM)がドローンによる空輸を検討
U.S. Air Force photo by Kemberly Groue
This photo is for illustrative purposes only.
米軍特殊作戦司令部(USSOCOM)は、支援の手が届かないような敵地奥深くに展開している精鋭隊員に対して、新鮮な血液を届けることを目的に「ドローン」を使った運搬を検討している。
重症外傷発生からの一時間を「ゴールデンアワー」と呼び、適切な医療処置が施されるかどうかが救命のカギを握るとされる。
SOCOMの発出した情報依頼書(RFI: Request For Information)には、垂直離着陸(VTOL)式であることに加えて、「少なくとも10ポンド(=約4.5キログラム)の血液が運搬でき、摂氏2~8度の冷温状態を保ちつつ、100マイル(=約160キロメートル)先まで空輸できること」が示されている。
要求に対応できる事業者については、9月10日までに回答することが求められている。その後11月には、フロリダ州の空軍エイボン・パークでデモンストレーションが予定されている。
軍事での利用だけでなく、ハリケーンや地震のような深刻な災害が発生した時などでの利用も想定されている。
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