米軍特殊部隊向け「分隊照準レーザー(SAL)」にL3インサイト提案の『NGAL』が採用

ミリタリーブログサポートチーム

2018年09月26日 12:37


Photo from L3 Insight Technology
米国防総省は21日、軍特殊部隊(SOCOM)向け『分隊照準レーザー(SAL: Squad Aiming Lasers)』に、L3テクノロジーズ社(L3 Technologies, Inc.)の提案していた『NGAL(Next-Generation Aiming Laser)』を採用し、予備部品と支援を含めて、4,850万ドル(=約54.8億円)の確定価格・数量未定(FFP/IDIQ)契約を交わしたと発表した。
契約はインディアナ州の海軍海上戦闘センター・クレーン局(NSWC-CD: Naval Surface Warfare Center Crane Division)がとりまとめ、ニューハンプシャー州ロンドンデリーにあるL3社の工場で生産される。2023年9月に完納予定となるが、オプションが行使されれば、5年延長となる2028年9月まで継続することになっている。

SAL計画については、射程600メートルを想定した、コンパクトライフルおよびアサルトライフル用途となり、全5社でのコンペがおこなわれている。


Screenshot from U.S. Army Special Operations Command (USASOC)
陸軍特殊作戦司令部(USASOC)が昨年5月に示した資料「将来の部隊能力の進化」によると、SALは「特殊作戦専用改修(SOPMOD)用の小型昼夜兼用サイト(MDNS: Miniature. Day/Night Sight)である『ATPIAL(Advanced Target Pointer, Illuminator and Aiming Laser)』からのリプレイスを図るもの」と位置づけられ、近代化をはじめ、小型・軽量・省電力化(SWaP: Size, Weight and Power)を図ることが掲げられていた。

また同資料に示された割り当て規則においては、USASOC 17,945セット、MARSOC 1,737セット、NSWC 5,758セット、AFSOC 1,628セットとなり、SOCOM全体で27,067セットになることも示されている。


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