ブラジル・リオデジャネイロで警察が『M2ブローニング重機関銃』の密売品を押収。軍からの流出か

ミリタリーブログサポートチーム

2018年09月28日 17:33


Photo from Globo
ブラジルで、警察が『M2ブローニング重機関銃』の密売現場に踏み込み押収し、犯行に関わった容疑でメンバー2名を現行犯逮捕した。
国内放送最大手「グローボ」によると、事件が起きたのは19日。大西洋に面したリオデジャネイロ州バーハ・ダ・チジュカで州警察の盗難・強盗案件を受け持つ(DRFC: Delegacia de Roubos e Furtos de Cargas)部隊(Civil Police)がお手柄を挙げている。
M2機関銃は軍で利用されていたものとみられ、犯人らは20万レアル(=約570万円)を値付けし、密売を試みていたようだ。

強力な12.7x99mm NATO弾を使用し、全長1.6メートル、重量38キログラムにもなる巨漢M2ブローニング重機関銃は、数多くの武器を押収してきた同州警察でも最大サイズになるとしている。
この一件で、関係者と売り手を護衛していた2台の車輌は現場から立ち去ったとのことで、警察はその行方を追っている。

ブラジルでは所得格差による貧困、麻薬の売買等に起因する殺人、強盗等の凶悪犯罪が頻発しており、世界有数の犯罪発生率となっている。中でも殺人発生率は欧州の30倍を超え、「世界で最も殺人事件の多い国の一つ」と言われている。これを裏付ける格好でブラジル当局が今年6月に発表した資料によると、2006~2016年の10年間で殺人事件による死者数は、実に50万人以上を数えたことが明らかになっている。
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