米移民税関捜査局(ICE)がフェデラル・アミュニション社との間で「.223レミントン弾」と訓練弾×約85億円の供給を契約

ミリタリーブログサポートチーム

2018年12月13日 12:16


Photo from U.S. Immigration and Customs Enforcement (ICE)
This photo is for illustrative purposes only.
国土安全保障省(DHS: Department of Homeland Security)隷下の『移民税関捜査局(ICE: U.S. Immigration and Customs Enforcement)』が、『フェデラル・プレミアム・アミュニション(Federal Premium Ammunition)』社との間で、最大7,500万ドル(=約85億円)に達する弾薬供給契約を交わした。

対象となっているのは『.223 Remington(a.k.a. 5.56×45mm)』デューティー弾薬および訓練弾で、2019年にデリバリーが始まり最大5年間に渡る。また、DHS隷下の他局にも供給される「複数機関契約(MAC: Multi-Agency Contract)」になることが示されている。

Photo from U.S. Immigration and Customs Enforcement (ICE)
フェデラル・アミュニション社のジェイソン・バンダーブリンク(Jason Vanderbrink)社長は今回の契約獲得に当たって、「現場で活躍する隊員らは、我が国の自由を守る為、日夜その戦いに挑んでおり、その為には最高の品質を備えた弾薬の提供が欠かせない」「当社が手掛ける弾薬は、彼らの活動に対して最高性能を担保するものだ」とコメントを寄せている。


Screenshot from Federal Premium Ammunition
フェデラル・アミュニション社は、三大銃器関連企業の一角を担う「ビスタ・アウトドア(Vista Outdoor)」社を親会社とする。ビスタ・アウトドアはこれまでに、「ブラックホーク(BlackHawk)」「イーグル(Eagle Industries)」「ブッシュネル(Bushnell)」「タスコ(Tasco)」「キャメルバック(Camelbak)」「アンクルマイクス(Uncle Mike's)」といった、日本のタクティカルファンの間でも著名なブランド各種をその傘下に収めている。

一方のICEは2003年に創設され、国土の安全保障を担い、国境や移民、関税、貿易の管理とその法執行をおこなうことで、テロ活動を未然に防ぎ、違法な人やモノの流れを食い止めることを主務としている。国内400拠点と46ヶ国に支所を有し、20,000名以上の職員を抱えている。その年間予算は例年で約60億ドル(=約6,800億円)となっているが、国境警備強化を掲げたトランプ政権下では76億ドル(=約8,600億円)に引き上げられている。今回の弾薬供給契約は、年間予算の1割近くに相当するものとなっている。

Source: Federal Ammunition Awarded Homeland Security Contract
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