L3テクノロジーズ社の『地上全景暗視ゴーグル(GPNVG)』が「国際スパイ博物館」のイノベーション賞を獲得
Photo from L3 Technologies, Inc.
L3テクノロジーズ社(L3 Technologies, Inc.)の統合陸上システム部門が、初めて「国際スパイ博物館(International Spy Museum)」の「ウィリアムH.ウェブスターイノベーション賞(Inaugural William H. Webster Innovation Award)」を獲得した。
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受賞対象となったのは特殊部隊用に開発された『地上パノラマ暗視ゴーグル(GPNVG: Ground Panoramic Night Vision Goggle)』。
GPNVGは、4つのイメージ増幅(I2: Image-Intensified)管を組み込み、視野を従来の40度からより広角となる「97度」へ拡大。これにより暗所において精鋭隊員らの「観察、位置認識、決定、行動(OODA: Observe, Orient, Decide, Act)」の迅速化を図っている。
10年以上前にこのGPNVGシステムが登場して以降、米国の精鋭隊員は正確でより高度な状況認識能力を獲得。追撃する敵ターゲットに対する致死性が向上したとして評価されている。
また陸上システム部門トップのトッド・スターツィンガー(Todd Stirtzinger)社長は今回の初受賞について、「この賞は、最先端技術を提供するた当社従業員の献身的な努力の証であり、我が国の精鋭隊員らが世界中で進化する脅威と戦うために提供するものだ」とコメントを寄せている。
Photo from International Spy Museum
一方で賞の名称にもなっている「ウィリアム・ウェブスター(William H. Webster)」氏は、CIA&FBIの両長官を唯一歴任した人物。賞は安全保障分野において、完全性・卓越性を備えたものを称えることを目的としている。
また国際スパイ博物館は、米国で「スパイ」をテーマに絞った唯一の公共博物館。スパイや諜報活動について、現在および過去の出来事における重要な役割への理解とその影響に触れて紹介している。
Source:
L3 Technologies Receives Inaugural William H. Webster Innovation Award
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