米陸軍「ナイトストーカーズ」が実戦想定訓練の一環で、ロサンゼルスのダウンタウンを超低空飛行

ミリタリーブログサポートチーム

2019年02月07日 17:36


4日、カリフォルニア州ロサンゼルスのダウンタウンで、陸軍特殊部隊「第160特殊作戦航空連隊・ナイトストーカーズ(Night Stalkers)」に所属するヘリコプターの編隊が、市街地戦を想定した訓練に参加。公共スペースを使って、これまでに例の無い低空飛行をする様子が次々とTwitterにアップされ話題となった。
訓練地を提供したロサンゼルス市警は発表の中で、「MH-6リトルバード」「MH-60ブラックホーク」ヘリコプターがそれぞれ訓練に参加するとし、ロサンゼルスとロングビーチの各地域で2月9日までの間、演習が続くことを示している。
Military Helicopters in DTLA 2/4/19
こうした公共発表がなされた一方で、それを聞き漏らした地元民の中には、突如として真っ黒に色塗られた軍用ヘリコプターが、ビル群の合間を縫うように低空飛行したその様子に驚きを隠さないでいる。


なお一連の訓練において、ヘリコプターがタッチダウンするかの如く、開けた駐車場に着陸するや否や、フル装備に身を包んだ精鋭隊員らがそれに駆け寄り、素早くピックアップされてその場を離脱する様子もカメラに収められている。

2011年5月1日、ナイトストーカーズはバグラム空軍基地を飛び立った「MH-Xステルスブラックホーク」×2機に、海軍特殊部隊の最精鋭チームとして名高い「DevGru」からアサルターを専門とするレッドチームのメンバー×24名を載せ、パキスタン・アボッタバードに侵入した。9.11同時多発テロ事件の首謀者である「オサマ・ビン・ラディン」容疑者の住む建屋を急襲する「海神の槍作戦 (Operation Neptune Spear) 」を実行。1機は墜落したものの、ターゲットを排除し、作戦を成功裏に導いている。
ナイトストーカーズによる今回の訓練は現実的な環境の下、市街地戦のような難易度の高い特殊作戦の実施においても、その持てるパフォーマンスを如何無く発揮すべく訓練に励む姿が示されている。

Source: U.S. Army Conducting Training in Los Angeles Area
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